ブログ / 2026/10/14 · 約7分

フリーランスの手取りはいくら?売上別の目安と計算方法【2026年分・早見表つき】

売上 300万〜2,000万円のフリーランスの手取りを、所得税・住民税・国民健康保険・国民年金を差し引いて試算。手取り率が売上が増えるほど下がる理由と、手取りを増やす3つの方法を解説します。

会社員の「額面と手取り」と違い、フリーランスは売上から経費・税金・社会保険料をすべて自分で引いた残りが手取りです。売上 600万円なら手取りはおよそ 365万円。この記事では売上別の目安と、計算の内訳を順に見ていきます。

売上別の手取り早見表(経費率 20%・青色申告・独身の場合)

売上経費所得税等住民税国保国民年金手取り手取り率
300万円60万円2.4万円9.4万円19.2万円21.5万円約188万円62.5%
400万円80万円6.0万円16.6万円27.2万円21.5万円約249万円62.2%
500万円100万円9.7万円23.8万円35.2万円21.5万円約310万円62.0%
600万円120万円18.9万円31.0万円43.2万円21.5万円約365万円60.9%
800万円160万円44.4万円45.4万円59.2万円21.5万円約470万円58.7%
1,000万円200万円74.8万円59.8万円75.2万円21.5万円約569万円56.9%
1,500万円300万円162.0万円96.4万円109.0万円21.5万円約811万円54.1%
2,000万円400万円296.8万円136.4万円109.0万円21.5万円約1,036万円51.8%

前提: 青色申告特別控除 65万円、基礎控除は 2026年分の所得区分別の額、国保は所得割 10%+均等割 6万円(上限 109万円)、住民税 10%+均等割、国民年金 月 17,920円、消費税の課税事業者でない場合。国保は自治体で大きく変わるため、あくまで目安です。

手取り率が売上とともに下がる理由

  • 所得税は累進課税。課税所得 330万円を超えると税率が 20%、695万円超で 23%、900万円超で 33% に上がる
  • 国民健康保険は所得の約10% が上限(109万円)まで比例して増える
  • 基礎控除は所得が増えると 95万円 → 58万円 に下がる(2026年分)
  • 一方で国民年金は定額(年 21.5万円)なので、売上が小さいほど負担感が重い

手取りの計算手順

  1. 事業所得 = 売上 − 経費 − 青色申告特別控除(最大 65万円)
  2. 社会保険料 = 国民年金(定額)+ 国民健康保険(所得に比例・上限あり)
  3. 課税所得 = 事業所得 − 社会保険料 − 基礎控除 − その他の控除(iDeCo・生命保険料など)
  4. 所得税 = 課税所得 × 税率 − 控除額(速算表)、復興特別所得税 2.1% を上乗せ
  5. 住民税 =(事業所得 − 社会保険料 − 43万円 − その他控除)× 10% + 均等割
  6. 手取り = 売上 − 経費 − 所得税 − 住民税 − 国保 − 年金(− 事業税・消費税)

手取りを増やす3つの方法

1. 青色申告(65万円控除)にする

白色申告との差は課税所得 65万円分。売上 600万円のケースでは所得税・住民税・国保を合わせて年 15〜20万円ほど手取りが変わります。e-Tax で申告すれば要件を満たせます。

2. iDeCo・小規模企業共済で控除を作る

小規模企業共済は月 7万円(年 84万円)まで全額所得控除。iDeCo は月 6.8万円まで。将来の自分への貯蓄をしながら今年の税金を減らせる、フリーランス向けの数少ない節税策です。

3. 経費を「漏れなく」計上する

自宅兼事務所の家賃・光熱費・通信費の家事按分、書籍・セミナー代、取引先との打ち合わせ費用など、記録していないだけで経費になるものは多いです。毎月の経費帳が、結果的に最大の節税になります。

手取り計算シートのサンプル
年間売上と経費を入れると、所得税・住民税・国保・年金・事業税・消費税と手取りが一覧で出ます。

納税の月に現金が足りない、を防ぐ資金繰り表(Excel)

月ごとの入金予定と経費を入れると、12 か月先までの月末残高と毎月の納税積立額を自動計算。所得税・住民税・国保・年金の支払月カレンダーつき。

BOOTH で見る(980円) ↗

自分の数字で試算する: 手取り計算シミュレーター(Excel)

売上と経費を入れるだけで、所得税・住民税・国保・年金・事業税・消費税を差し引いた手取りと納税資金の目安を表示。国保の料率は自治体に合わせて編集できます。

BOOTH で見る(680円) ↗

売上と入金を毎月把握したい方へ

手取りの土台は「売上の正確な把握」。FreelanceOS なら案件ごとの売上と入金を記録し、月次の集計を自動で確認できます。無料プランあり。

無料で始める

関連記事